from ヘルシンキ - 6 - 「他の誰かではなく“自分の人生”を!」by Anna

(2010.03.16)

「フィンランド女性に学ぶ 幸せ力」
File.05 Anna Aarnio(27歳)

大学が運営する研究プロジェクトの
アシスタントとして働きながら、
先日、大学院で修士号を取得したAnnaさん。
おなかには、この春、家族に仲間入りする
赤ちゃんがいます。
幸せいっぱいのAnnaさんに、
これまでのこと、これからのこと
お話いただきました。

 
Everyday Life:メリハリを大事に。

働きながら、大学院修士課程を終えるのはなかなか大変でした。
途中、結婚、妊娠、という人生の大きなイベントもありました。
でも、夫と協力しながら計画的に進めたことで、何とか乗り越えられた気がします。
ストレスをゼロにすることはできません。
私にとって「バランスがとれている」状態は、ストレスがありすぎないこと。
休むときは思いっきり休んで旅行する、
忙しくても、スポーツジムに行く時間は確保する。
メリハリを大事にすることが、ストレスを減らし、バランスを保つ秘訣だと思います。
妊娠中の今も、週に2回のスポーツジム通いは継続中です!

*ある日のスケジュール
08:00起床、朝食、出勤 
09:00職場到着、仕事開始
17:00仕事終了
17:30友人とカフェでお話 
18:30スポーツジムへ
20:00夫と一緒に食事
22:30就寝
 

修士号取得のパーティ。

 
1年ほど前から、修士課程の勉強と並行して続けてきた、研究プロジェクトの仕事。
ICT(情報通信技術)を学校教育でどう活用していくか、がテーマです。
これは、自分の専門分野と関係がなく、もともと興味もなかった内容でした。
ちょうど仕事を探し始めたとき、このプロジェクトの人員募集が締切直前だと
知人に教えてもらい、急いで応募。
採用されたことがきっかけになって、興味を持ち始めました。
学びながら仕事してきたというのが、実際のところです。
このような「めぐりあい」の力も重要だと思っています。
実は、今年中に夫の仕事でオランダに引っ越すかもしれません。
実現したら、生まれてくる子どもとの生活を大事にしながら、
オランダの大学で勉強を始められたら、と考えています。

職場から見える景色。

 
Happiness:日常の小さな喜びの積み重ね。

大きな達成感も大事ですが、日常の小さな喜びの積み重ねが、
私にとっての「幸せ」です。
家族と過ごすこと、友人と会うこと。時間がなければメールだけでもいい。
人とコミュニケーションをとることが、私にとっての喜びです。
自分と人との関わりの中で生まれる、発見や驚きが大好きです。

 

職場メンバーと休憩時間に近くの港へ散歩。
職場メンバーとスウェーデン行きのクルージングで懇親会。

 
Dream for next 10 years:いつも家族とともに。

まずは、おなかの赤ちゃんが元気に生まれることが、今の最大の願いです。
そして、家族みんなが健康であること、将来この子に弟や妹ができること。
それが叶うのであれば、それ以上の幸せはありません。

 
 
Message:他の誰かではなく、「自分の人生」を生きること。

誰かと比較したり、自分の置かれている環境がもっと良かったら、
と考え始めるときりがないです。
私たちは、それぞれ「自分の人生」を生きるしかない。
今の自分、置かれている状況の中で最大限楽しめる方法、
人生を充実させる方法を考えるようにしたいと思っています。

—–

結婚、妊娠、という人生の大きな転機を迎えながら、仕事を続け、
大学院で修士号取得も果たしたAnnaさん。
日々訪れるめぐりあいや、人との出会い。
自分の目の前にある「幸せ」の種に目を向け、ひとつひとつ育むことの大切さを
教えてくれました。

 
※この内容は、2010年3月2日取材当時の情報です。