from 広島 – 5 - 歓楽街にたたずむ一軒の洋食屋さん。

(2009.12.24)

年の瀬も押し迫った12月のとある金曜日、中国地方でもっとも大きい歓楽街「流川(ながれかわ)」「薬研堀(やげんぼり)」界隈は、たくさんの人出で賑わっていました。

居酒屋、お好み焼屋、バー、スナック、鮨屋などが立ち並ぶ一角、中新地。そこに、まったく違和感なくたたずむ一軒の洋食屋さん。今夜は『洋食アラスカ』さんにて、全メニュー?とはいかないまでも、食いしん坊3人で食べられるだけ食べてみよう!というちょっと無謀な集まり。

メニューには揚げ物系やご飯もの、お肉系が多いし、どれもボリュームがあるんで結構キツイんですよ! もちろん、添えられたキャベツもちゃんと完食しています!

ソースがパンによく染みた、サンドウィッチ。

午後9時過ぎにスタート、まずは瓶ビールを飲みながらアスパラサラダを。一人が一品ずつ食べたいものを注文するというルールで、卓上には早くもハンバーグ、ビーフステーキ・サンドウィッチなどこってりしたモノが並びます。

これぞ洋食屋!といったボリュームのハンバーグ。

肉汁たっぷりなハンバーグには目玉焼きも乗っていて、デミグラスソースも濃厚な美味しさ。ペロリと平らげつつビールをお代りして、二品目にはオムレツ、フィッシュフライ、ナポリタン・スパゲティを。

フォークを入れてみると……。

ここのオムレツがまた、中はフワッフワでとろっとろの食感なんです。フィッシュフライは意外と衣が薄く、中には大きな白身魚がゴロリ。グリーンピースが乗っかったナポリタン・スパゲティは、童心に帰れる懐かしいおいしさ。心地よい塩気が日本酒にもピッタリでした。

懐かしのナポリタン・スパゲティ。

ビールから日本酒、ワインへと好きなお酒にスイッチしながら、三品目にはビーフシチュー、フィッシュグラタン、そして大粒のカキフライを。さすがに満腹中枢が刺激されてきましたが、カキフライにかかったタルタルソースを一口なめると、食欲が増してくるから不思議なものです。
 

ビーフシチューにはお肉がゴロリと。
大粒のカキフライには、濃厚タルタルソースがたっぷり。

さらに!フライライス(焼飯のことでしょうか)、ドライカレーといただき、お腹がいっぱいで眠気が襲ってきたところで、締めにはなんとかつ丼とみそ汁を注文。「もうやばい……」と思いつつも、丼の蓋をあけるとモワ~ンと魅惑的な香りが!

しっかりとダシが効いて美味しい、洋食屋のかつ丼。

肉厚でタレがよく染みたかつ丼を3人でシェアし、みそ汁を飲みながらようやく終了。満腹感以上に、なにかをやり遂げたという達成感が大きく、しばし呆然と余韻を楽しみました。

創業50年以上の風格が。

広島の老舗洋食屋さん『アラスカ』。調べてみると、1954年に創業とのこと。なるほど、年輪というか風格みたいなものが、お店の外観にも現れているような気がします。広島の歓楽街のど真ん中で、夜中においしい洋食を食べたくなったら……。ぜひ『洋食アラスカ』を訪れてみてください!

 

洋食アラスカ

住所:広島市中区流川町1-12
Tel:082-241-6171
営業:17:00~翌02:00
定休:月曜定休