from 四国 – 10 - 芸術の秋を満喫! 森村泰昌さんと芸術漬けの1日。

(2010.11.22)
森村泰昌展ポスター。

広島市現代美術館で行われている、『森村泰昌:なにものかへのレクイエム―戦場の頂上の芸術』の関連プログラム、「森村泰昌と行く、作品鑑賞ツアー」に参加しました。

 

春の東京都写真美術館を皮切りに、豊田市美術館、広島市現代美術館、兵庫県立美術館と回遊しているこの個展ですが、広島においては、JEANS FACTORY2店舗に森村氏の巨大作品展示されていることもあり、「ファンの方と一緒に回遊ツアーをしたい!」との提案が森村さんからありました。

その提案を受け、森村さん、現代美術館、JEANS FACTORYの3者のコラボレーションとして実現したのがこの作品鑑賞ツアー。つまり私も主催者としての参加です。

美術館で動くダリを説明する森村さん。

かなり過密スケジュールなこのツアー。まずは美術館の個展会場で本人による作品解説。森村さんに与えられた時間はわずか1時間。しかし、入口の作品で15分を費やし、駆け足のちょっともったいない館内ツアーとなってしまいました。

それでも、デュシャンの作品をモチーフにした作品にオノヨーコの作品が小道具で登場していたりする、作品制作上のこだわりや、細かい演出など、どれも聞かないとわからないお話ばかり。あっという間に1時間が過ぎていきました。

ほとんど見られなかった映像作品は、また後日見に行きます。

バスで昼食会場へ移動。宮島から見える謎の怪しい建物の前にそのレストラン『SEIHO OMBRAGE』はありました。

広島在住の参加者でも初めて訪れる方が多く、かなりアナーキーなこのツアーらしい場所でした。

昼食会はファンとの交流の場に。

そしていよいよ、JEANS FACTORYへ移動。実は、当日朝に「バスで漫談しませんか?」と森村さんより無茶ぶりが……。バスで森村さんの横に座り、抽選で選ばれた全国から集まった森村ファン40名を前に「JEANS FACTORYと森村さん」についてお話しさせていただきました。地方のセレクトショップのメセナ活動について、想像以上に興味を持っていただき、ちょっと感動しました。

1店舗目、沼田店についた日曜の15:30。ただでさえお客様の多い時間に40名のツアー参加者が店内へなだれ込み、店内は大盛況。森村さんもマイクを使い、自分の作品「モナリザ3部作」だけでなく、ほかのアート作品の解説をしていただき、一般のお客様も含め、大きな輪が出来上がっていました。

2店舗目、宇品店では奇抜で巨大な「マザー・ユーディット Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」を前に作品設置時の苦労話をご披露いただきました。

JEANS FACTORYも大盛況。

森村さんも、我々も、ファンにとっても初めてのツアー。みなさんご満足頂いたようで安心しました。

後で気が付いたのですが、昼食会場から、2店舗まわって、解散場所の広島駅までの道中、私ずっと森村さんの横で森村さんを独占してしまいました。わざわざ遠方より来られたファンの方も多かったので、申し訳なかったと反省しております。