井端彩乃の異文化通信 – 3 - ソーシャルメディア中毒!?

(2011.01.21)

『mixi』、『Twitter』、『facebook』と、ここ数年で急速に伸びているメディア:ソーシャルメディア。

今回はそのソーシャルメディアの主軸となっている『facebook』のお話をします。

最初にはっきり言います。アメリカ人、特に大学生は『facebook』依存症です。

アメリカは日本と違い携帯電話の発達が遅いので、自然とコンピューター上でのコミュニケーションが発達しています。なので、アメリカの大学生はほぼ100%の割合で『facebook』アカウントを所持しています。

所持しているだけではありません、アメリカの大学生は『facebook』中毒と言っても過言ではないのです。

友達のコンピューターの画面には「No 『facebook』!」という張り紙が。

『facebook』の世界で生きている。

例えば、授業の合間に15分の時間があったら、多くの生徒がわざわざコンピュータールームに行って『facebook』を確認する。
朝起きたら何よりも先に『facebook』をチェックする。

そんな感じです。

日本ではまだ『facebook』はあまり浸透していませんが、『facebook』は確実にこれから先のコミュニケーションとメディアを担っていく物のひとつです。

そう考えると『facebook』に時間を費やす事が悪いとは一概に言えませんが、『facebook』が存在しなかったらどれだけ毎日の生活がより充実した物になるかと言う人は多数います。

『facebook』はそれほど中毒性があり、1回夢中になると『facebook』をチェックしないと、いてもたってもいられなくなってしまうのです。
何を隠そう私も『facebook』中毒者のひとりです。

実際、アメリカの大学生の中にはテスト期間など大事な期間、『facebook』のアカウントを一時削除する人がいるほどです。
あげくの果てには友達に自分の『facebook』のパスワードを変えてもらい、絶対自力で『facebook』にログインできない様にする人までいるのです。

 
『facebook』はもはや生活の一部となり、『facebook』が気になって勉強が進まないのです。

『facebook』はアメリカ人の新しい文化の1つ。

人々はもはやわざわざニュース番組や新聞を見てニュースを得ようとはしません。

何かニュースがあれば人々が『facebook』でつぶやくので、『facebook』をチェックすれば様々な情報を得られる。

新しいメディアの活用法です。

例えば、カナダで地震があった5分後には多くの人が「カナダで地震があったって!」という様につぶやく。

フランスチームがワールドカップ中にストライキをし、試合放棄しかけた事がわかった瞬間多くの人が「さすがフランス、他のどの国のチームがワールドカップ中にストライキを起こす?」という様につぶやく。(フランス人はよくストライキを起こす事で有名です)

これは古いニュースですが、オバマの新しい保険制度の選挙後にはその事について人々がつぶやき上で話し合う。

この様に、堅苦しいニュースや新聞を見なくてもニュースを得られるのです。
逆に、この方が難しくなく知りたい事だけを知れるので、時間に追われている現代人にとっては便利な情報入手方法なのです。
そのつぶやきで気になるニュースがあったら、ネットでそのまま詳細を検索する事も可能なのでとても効率が良いのです。

日本では1月15日からに”Social Networking”という『facebook』を作った人達についての映画が公開されています。
これからメディアを担っていくソーシャルネットワークがどうやって作り上げられたか、気になったらチェックしてみて下さい。

ソーシャルメディアは確実に世界を変えていきます。

最後に、アメリカの大学のメディアライティングの授業で紹介された興味深い映像を紹介します。

日本語版を見つけたので、是非見てみて下さい。

この映像は「ソーシャルメディア革命」というタイトルの映像で、まさにソーシャルメディアにどのようなインパクトがあるのかという様々なデータを紹介している映像です。

私はメディア専攻だからかもしれませんが、このビデオで紹介されているデータには息を飲む物が多数あります。

「『facebook』のアクセス数がGoogleを超えた」

どうですか? 興味が出ましたか?
是非メディアを有効活用してみて下さい。

 
 

映画『ソーシャル・ネットワーク』

ストーリー
2003年、ハーバード大学に通う19歳の学生マーク・ザッカーバーグは、親友のエドゥアルド・サヴェリンとともにある計画を立てる。それは、大学内で友達を増やすため、大学内の出来事を自由に語りあえるサイトを作ろうというもの。二人で始めたこの小さな計画は、瞬く間に大学生たちの間に広がり、ナップスター創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、ついには社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと一気に成長を遂げる。一躍時代の寵児となった彼らは、若くして億万長者へと成り上がっていくのだが、その裏ではカネ、女、そして裏切りの渦に巻き込まれ、最初の理想とは大きくかけ離れた場所にいる自分たちに愕然とする――。

2011年1月15日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、ルーニー・マーラ  ほか
監督:デヴィッド・フィンチャー

原作:ベン・メズリック著「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」(青志社)
原題:The Social Network
公式サイト:socialnetwork-movie.jp