from 世田谷 - 2 - 世田谷発、世界で一番有名(?)な「かんざし屋の山口」。

(2010.12.10)

世田谷の用賀に、日本で、いえいえ、もしかしたら世界で一番有名なかんざし屋さんがあるのをご存知でしょうか?

創業1930年、今年80周年を迎えたかんざし屋の山口さんは、映画『SAYURI』(スティーブン・スピルバーグ監督)や『さくらん』(蜷川実花監督)、またTVドラマ『新参者』や『女帝薫子』をはじめ、各種メディアに数多くのかんざしを提供しているかんざし屋さん。

映画『さくらん』。

ちょっとした笑い話なんですが、以前、私がまだかんざし屋の山口さんを知らない時のこと、京都へ旅行に行った時に、祇園のお土産物屋さんで買った玉かんざしが、実は、ここかんざし屋の山口さんのものだったことがあるんです!

全国に数名いるかんざしの名職人さんに依頼して作るような、高級なかんざしだけでなく「雅(みやび)」というオリジナルブランドで、カジュアルでリーズナブルなかんざしもたくさん手がけているのですが、まさに、その「雅」ブランドの玉がんざしを、ご近所だった用賀で買わずに、わざわざ京都で買ってきてしまってたんですね。

もしかしたら、みなさんが京都土産で買ったかんざしも、かんざし屋の山口さんのかんざしである確率、かなり高いですよ!

かんざし屋の山口の現在の社長は、3代目さんの山口真也さん。

かんざし屋の山口、3代目の山口真也さん。

山口真也さんは、なんと用賀生まれの用賀育ち。学校も下から上までずっと成城学園という、生粋の世田谷ボーイ。しかも、現在、住んでいるのも、お仕事しているのも用賀で、すべてが世田谷で完結している、強力なエリア・ナビゲーターでもあります。

私は、今までに、FMラジオ番組の取材や、イベント、セミナーなどでご一緒させていただいたことが何度かあるのですが、かんざしについて知らないことはないというくらい、ほんとにいろいろなトリビア話までよくご存知の方なんです。
 

柄の部分がたしかに耳かき!?

 

かんざしの柄の部分が、耳かきの形に似ているなあ、って思ったことありませんか?

実は、かんざしは耳かきとして売られていたんです!

江戸時代に、かんざしが一時、贅沢で華美なものとして禁止されたことがあるそうです。その時、どうしてもおしゃれのためのヘアーアクセサリーとして楽しみたいという女性のために、柄の部分を耳かきのカタチにデザインし直して、実用品として売ったそうなんです。

だから、もちろん、男性も、耳かきとして、かんざしを買っていたそうなんですよ。面白いですね!

“芽が出る”縁起担ぎのかんざし。

 
こちらのかんざしは、主に芸子さんたちが、縁起物として使ったかんざしだそう。稲穂にハトがついてるシンプルなかんざしですが、よく見ると、ハトには目がついてないのがわかりますか?

これは、このかんざしを買った後、自分で目を書いて、「芽が出る」ように出世祈願をしたそうなんですよ。

ダルマに目を入れるのと似ていますね。

この縁起担ぎのかんざし、今でも使えそうですよね。

家紋入りかんざし

柘植(つげ)で作った、家紋入りかんざし。

かんざし屋の山口さんでは、柘植や銀製のかんざしに、家紋を彫ったオリジナルかんざしも作製してくれるんですよ。

特別な機会に、母から娘へとか、家族のとってもいい記念品になると思います。

愛らしいつまみかんざし。

つまみかんざしという技法を使ったかんざし。ちりめんなどの着物の端切れをつまんで、花などを造作したかんざし。ひとつひとつ、とっても細かい手作業で作られます。

コラボかんざし。

 
こちらは、アジアンノット(ひも結び)とフランスの装飾ボックス、カルトナージュのデザイナーさんとのコラボかんざし。伝統を大切にしつつも、新しい感覚のかんざしもたくさんプロデュースしています。

ヘアーアクセサリー。

 
洋装ドレスにも使えるヘアー飾り。

3代目の山口さんは、かんざしにまつわる歴史的なこと、高級べっ甲の見分け方、かんざしのお手入れの方法、そして、現代のT-シャツとジーンズといった洋装にも合うようなかんざし使いの提案などもしています。

かんざし屋の山口のHPとネットショッピングサイトは、楽しい情報が満載なので、
のぞいてみてくださいね。

さて、そんなかんざし屋の山口さんから、特別Saleのお知らせです。用賀にあるかんざし屋の山口さんは、かんざし屋さんといっても、実はショップではなく、製造と卸しの会社なので、普段は小売りはしていないのですが、毎年、年に2度、6月と12月に一般向けにバーゲンセールをするんです!

私も、この年2回のセールは必ずのぞくようにして、自分用に、そしてお友達や外国人へのお土産用にと、ステキなかんざしをゲットしています。

これからお正月、成人式など、着物を着る機会もぐ~っと増えるシーズン。(ちなみに、6月のセールでは、風鈴をモチーフにしたガラス細工の揺れるかんざしなど、浴衣にピッタリなかんざしがたくさん出ます!)

10数万円もするような本べっ甲や、さんご、漆、銀製のかんざしから、800円くらいのカジュアルでリーズナブルなかんざし、ヘアーアクセサリーなど、すべての商品が50パーセントOFFになりますので、ぜひ遊びに行ってみてくださいね!

 

かんざし屋 有限会社 山口 2010 Winter Bargain

日時:2010年12月10日(金)〜12日(日)
   10:00~17:00
住所:東京都世田谷区用賀4-5-3 鈴木ビル203号
アクセス:東急田園都市線 用賀駅 徒歩1分(南口出口の正面にある建物2階が会場です)
問い合わせ:Tel. 03-3700-2625
URL:http://kanzasi.co.jp/

WEBダカーポ特典:「WEBダカーポで見た」と言うと、上記Sale期間以外でも、半額(有効期限2010年12月30日)