from 鳥取 – 61 - スッキリ&とろり。牛骨ラーメン、お待ち。

(2010.09.28)

スーパー猛暑をなんとかのりこえ、鳥取にもやっと秋がやってきました。少し高く感じるようになった青空と虫たちの鳴き声が、心に染み入ります。心や身体に余裕ができると、なぜかやってくるのは食欲(私だけか…)。涼しくなったおかげで、温かい食べ物が恋しくなります。そこにピッタリはまるのが、今話題の「牛骨(ぎゅうこつ)ラーメン」。鳥取県・中部地域で長く親しまれている、ご当地ラーメンです。

「牛骨ラーメン」とは、その名のごとく、牛の骨で出汁をとったラーメンのこと。牛独特の甘みと旨みがぎゅ~っと凝縮されたスープが特徴です。特に、倉吉市・湯梨浜町・琴浦町など鳥取県の中部地域に集中的に存在し、なんと50年以上もの歴史があるそうです。お店によって牛骨のみ、豚骨や魚系の出汁と混ぜるなど色んなタイプがありますが、どれもやはり牛骨のエキスが前面に出た美味しさが人気です。麺は基本的に中太のちじれ麺。具はシンプルにネギ、もやし、メンマが主流。お店特製のチャーシュー入りもあります。

さあ、いよいよ実食! 澄んだスープに牛脂がゆらりと浮き、これまた食欲をそそります。まずはスープから。ぷ~んと鼻にぬける香ばしい香りを感じながら、ひと口飲めば甘くなめらかな風味が口いっぱいに広がります。麺はシコシコもっちり。しっかりスープにからみ、これまたスルスルとお腹におさまります。初めはすっきり、味わうにつれとろりと旨みが強くなる感じで、ひさしぶりにスープまでがっつりと完食しました。

倉吉市にある「ラーメン幸雅」のなつ旨ラーメン550円。牛骨100%の出汁をベースに、しょうゆ・塩・みそ味の3種類あり。
同じく「ラーメン幸雅」の麺は、基本形の中太ちぢれ麺。スープとの絡みもよく、ツルツルの食感でいくらでもいけちゃう。

地元では当たり前に食べられてきた「牛骨ラーメン」ですが、ここ2年ほど前からテレビや雑誌、ネットなどで話題となり、今やご当地B級グルメとして堂々の人気っぷりを博しています。生みの親でもある中部地域では今年1月“鳥取牛骨ラーメン応麺団”が発足。日々、「牛骨ラーメン」の新しい魅力の開発に情熱を注いでいます。なかでも応麺団のホームページには、現在15軒ほどのラーメン店情報とマップを掲載。食べ歩きにもってこいです。さらに、応麺団も絶賛!の「牛骨ラーメン」のテーマソングもできちゃいました。その名も「牛骨ラーメン応麺歌」。♪コツコツコツコツ、牛骨~♪というリズミカルなフレーズで、日本のヒットチャートに食い込む日も近いかも…。

一度食べたら絶対はまる「牛骨ラーメン」。この秋からは、自宅で本格「牛骨ラーメン」が味わえるお土産バージョンも登場予定。本場・鳥取で、ごっついうまい牛骨ラーメン食べてごしない。(注訳:とってもおいしい牛骨ラーメン、食べてくださいね。)

このインパクトあるのぼりが目印。
“応麺団”のお墨付きのお店です。

鳥取牛骨ラーメン応麺団
HP:http://www.tottori-guide.jp/529/3546.html