狗飼恭子のロマンティック・オアフ・ストーリー - 15 - 間近に聞こえる波の音。
海辺のロマンティック・ディナー。
(2011.07.20)
オヒアレフアに約束を(15/31)
夜になると、波の音が大きく聞こえるような気がするのはなぜだろう。
そう尋ねたら、
「他の音が聞こえなくなるからだろ?」
なんて彼は当たり前みたいに答えた。
そういうことじゃないのにな。もう少しロマンティックな答えを期待していたわたしは、少し肩すかしを受ける。
アズーア レストランの砂浜沿いのテーブルで、海を目の前に夕食を取る。大きな海老を殻から丁寧に外して、
「きみの好物だろ」
って、彼はわたしのお皿に載せてくれた。いつもより彼が優しいような気がするのは、わたしの気のせいだろうか。ピンクのロイヤル・マイタイを飲みながら、わたしは耳を澄ましてみる。
聞こえるのは、波の音ときみの声だけ。
体に染みるピンク色の少し強いお酒。頬が染まって、わたしの顔もきっと、ロイヤル・マイタイと同じ色になっている。
そう尋ねたら、
「他の音が聞こえなくなるからだろ?」
なんて彼は当たり前みたいに答えた。
そういうことじゃないのにな。もう少しロマンティックな答えを期待していたわたしは、少し肩すかしを受ける。
アズーア レストランの砂浜沿いのテーブルで、海を目の前に夕食を取る。大きな海老を殻から丁寧に外して、
「きみの好物だろ」
って、彼はわたしのお皿に載せてくれた。いつもより彼が優しいような気がするのは、わたしの気のせいだろうか。ピンクのロイヤル・マイタイを飲みながら、わたしは耳を澄ましてみる。
聞こえるのは、波の音ときみの声だけ。
体に染みるピンク色の少し強いお酒。頬が染まって、わたしの顔もきっと、ロイヤル・マイタイと同じ色になっている。
(恋愛小説家・狗飼恭子)
つづく »
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ワイキキはハワイ語で「水が湧き出る場所」という意味を持ち、古くから保養地として王族が楽しんだ場所。今はビーチ沿いに多くのホテルが建ち並び、一日中人々で賑わうオアフの中心だが、ダイヤモンドヘッドを背景に長く続く白い砂浜とその海は限りなく青く穏やかで心地がいい。そんなワイキキのビーチフロントで、豪華なシーフードがいただけるレストランが「アズーア レストラン」。波の音を聞き、暮れ行く海を眺めながら食べるディナーはロマンティックで、時間を忘れさせてくれる。大切な人と、おしゃれをして楽しもう。
■ DATA
ロイヤル ハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾート内
(808)921-4600
17:30~21:00(L.O.20:30)
2009年にオープン。ハワイの島々のアクセントを取り入れた新鮮な魚介類を味わえるファイン・ダイニング。2011年度ホノルル・マガジン「ハレアイナ賞」“ベスト・オアフ・レストラン”受賞。毎朝市場から仕入れる魚を専用のオーブンで仕上げる、数々のシーフード料理が楽しめる。夕暮れから夜にかけての時間帯は特に美しいワイキキの景色が楽しめるので早めの時間から訪れるのがおすすめ。
■ 関連項目
・過去記事『今こそ、オアフ島!!』
・オアフ観光局
・iPadアプリ「今こそ! オアフ島」
Produce&Photographs: Yuji Komatsu
Special Thanks: Ritsue Honma / O’ahu Visitors Bureau