from ミラノ(Ryoko) – 1 - すっかり夏モードのミラネーゼ。

(2009.06.16)

Buongiorno!! 
ラテン気質が肌に合うのか、はたまた食いしん坊だからか? 当初の予定(2-3年)を大きく裏切り、知らぬうちにイタリア滞在はや○年。人生を謳歌するイタリア人をこっそり(じっくり?)観察しつつ、四季折々のミラノをレポートしていきたいと思います。どうぞよろしく!

ミラノのシンボル、大聖堂ドゥオモ。昨年末にようやく修復を終え、ひさびさにお目見えしたファサードが白く輝く。建立に500年を要した建造物だけに数年の修復期間など当たり前?とにかくミラノのおへそ。

さて、ミラノはすでに30度を超える日が続いています。日差しもギラギラ。週末はもう海辺に向かうミラネーゼたちも大勢いる模様。すっかり夏モード全開です。職場でもそろそろ夏のバカンス話題に熱が入ってきました。家族との時間やプライベートをしっかりキープして人生を楽しむイタリア人。夏本番に向けてどんなオフタイムを過ごしているかちょっと気になります。

バースデーケーキを連想させる噴水の向こうには、ドゥオモ広場までダンテ通りがまっすぐのびている。
ミラノの町を見守るようにそびえるスフォルチェスコ城の時計塔と噴水。ミラノの守護神サンタンブロージョの像が設置され、もともとは要塞だった歴史を垣間みれるスポット。この裏にセンピオーネ公園が広がり、市民の憩いの場となっている。

★公園で日光浴

5月から6月にかけてのミラノは最高に気持ちのよいシーズン。公園や街路樹は緑でいっぱい。日も長くなり、太陽を求めて屋外で過ごす時間が自然と多くなります。そして公園にも多くの人が集まってきます。犬と戯れる親子、のんびりお散歩する老齢カップル、芝生に陣取って日光浴を楽しむ若者など、みな思い思いにリラックスした時間を過ごしています。
夏に向かうこの時期、イタリア人の至上命題が日焼け。海辺で水着姿を披露する前に少しでも魅力的なボディにという魂胆か?(←主に女性陣)、それとも強烈な日差しに負けない存在感をアピールするためか?(←男性陣)とにかく誰もが熱心に日焼けを試み、少しでも太陽の下で時間を過ごそうとします。もちろん日焼けサロンも大賑わいです。
果たして、週末の公園は気軽に日光浴をという人々で占拠されます。当たり前に水着姿だったり、日本ではびっくりの光景も。とにかく「こんがりブロンズ肌」目指して日光浴に余念がありません。

思い思いに日光浴を楽しむ人々。公園で水着になる発想は日本ではなかなか生まれてこないかも?! 木陰で涼むか、日なたで焼くか、あなたはどっち?

★週末は郊外の海、山、湖へ
多くのミラネーゼは海、山、湖の近く、あるいは郊外の緑に囲まれた場所に別荘(というと聞こえが良いですが、単なるセカンドハウスだったりします)をもっていて、週末になるとミラノから脱出。都会の喧噪から逃れて気分転換を図ります。よって、金曜日の午後はみんなそわそわ、早く仕事を終えようとします。当然仕事にはなりません! 職場によっては午後2時か3時には終業するところも。さすがイタ〜リア。そして週末、ミラノは一気に人口密度が低下するという訳です。

★夏の夕暮れはアペリティーボで!
日が長くなり、当然夜も外出することが増えるミラネーゼたち。夏の1日は長い!そんな彼等が、平日の気分転換として向かうのが、仕事を終えた後のアペリティーボ(食前酒)。オーダーする飲み物と一緒にちょっとしたおつまみが提供され、気軽に友人達と飲んで食べて楽しい時間を過ごしています。場所によってはパスタやご飯ものまであるのでしっかり夕食になるケースも! 最近はミラノも日本食ブーム。お寿司が並ぶモダンなカフェバーは超人気で凄い人だかりとなってます。「仕事帰りにちょっと一杯」的感覚ですが、そこはイタリア人。飲むよりおしゃべりに夢中。近況報告や情報交換のみならず、今年の夏の予定、そして恋愛話や家族のことetc、話題はつきません。夕食より気軽に友人と会えるとあって、またお値段もエコノミーゆえ、学生たちにも大人気。夕方19時をすぎると、そこここでアペリティーボを楽しむ姿が見受けられます。ミラノにいらしたらぜひお試しを!

さて、やっぱり仕事あとはビール?それともおしゃれにワインでアペリティーボ? かわいいフルーツ入りのカクテルも人気です。
最近のワインブームを反映してか、ブレラ地区のエノテカは夕方いつも人だかり。大人気スポットだ。
緑に囲まれたスポットで安らぎのひととき。

おすすめアペリティーボZONE

☆Brera(ブレラ) 石畳と古い建物が歴史を感じさせるミラノの定番お出かけスポット
☆Corso Sempione(コルソ・センピオーネ) おしゃれピープルが集まるスノッブ地区
☆Naviglio(ナビリオ) 運河に傾く夕陽が素敵。若者が多くてカジュアルに楽しめる地区