from 北京 – 20 - 酔いどれ広報マン、今が季節の上海蟹を満喫。

(2009.10.26)

ニイハオ。北京はすっかり秋めいています。北京は9月から10月がベストシーズン。つかの間の穏やかな天気を楽しんでいます。これが終わると厳しい厳しい冬がやってくるのです。ああ、恐ろしや。

さて、そんな穏やかな北京を楽しめているのか?というとそれはNO。ここ3カ月ほどは、ある仕事の関係で日本と中国を2週間に1回行き来する生活でした。そんな中、先日は東京出張の帰りに上海に立ち寄る機会があり、わずか1泊の強行スケジュールだったのですが、ちゃっかり今が旬の上海蟹を楽しんできました。

ピンぼけ感と湯気の感じに臨場感を感じる一枚を。この蟹ミソちゃんが……嗚呼。

今回は、『王宝和』というお店に。なんでも260年前から続く老舗で、小泉元首相も訪れた高級店だとか。上海駐在のスタッフが、私の財布をアテにして選んでくれました。(イイ度胸してるね!)メニューを見ると、まさに上海蟹のオンパレード。ちなみに上海蟹は中国では大閘蟹(ダージャーシエ)と呼び、陽澄湖産のものが最も良いとされています。この時期になると、北京でもアチラこちらで「陽澄湖大閘蟹」の名が見られるのですが、ほとんどは「偽装」だと言われています。ま、美味しければいいんですよ、美味しければ。

お値段とともに、生きているかチェック。本物の陽澄湖産のものにはハサミの部分にタグが……無い。ま、有名店なので……信じましょう。
どこからどう見ても「カニ食べにこいや!」という外観。ええ、食べますとも!!
カニづくしのメニュー。日本語表記もあって助かる。二年以上居ても、漢字だけのメニューには苦戦します。

上海蟹は死んでしまったら、食べられないそうです。なので、必ず調理前に見せてくれます。ちゃんと泡噴いて生きているかチェックして下さい。同時に、重さと値段が提示されます。今回は1匹200元(3,000円)でした。中国でも高い部類ですね~! 私はオスにしました。オスは濃厚なミソが、メスは卵が魅力なのです、皆さんはどちらですか??

上海料理といえば、この紹興酒付けの鶏肉を思い出す人も多いはず。とりあえずは真打ち登場前のジャブから。
引き続きジャブ。蟹粉小龍包(シエフェンシャオロンバオ)。蟹肉蟹ミソ入り小龍包ですね。黒酢と一緒にどうぞ。
艶かしい? ビジュアルの蟹チャーハン。なんてことない感じですが、これが旨かった!!
生姜茶とフィンガーボウルが出される……それはすなわち「真打ち登場」を意味するワケで。
テーブルに「それ」が乗せられた刹那、気付けば手に取っていた。火傷しそうになりながら甲羅を外す……見えたのは黄金色に輝く物体。
甲羅に指をヤラれそうになっているのを助けてくれたコイツ。大きな持ち手のフィット感、小さな刃先。研ぎすまされた機能美。

さて、上海蟹を堪能した後は、外灘(ワイタン、Bundとも呼ぶ)のバーに流れました。外灘までは『王宝和』からタクシーでワンメーター。ビックリしたのは、上海万博に向けたその工事で、高架の道路が無くなってしまいました。景観が良くなったような、さみしいような。高架の上から見る外灘が好きだったんですけど。『M on the Bund』というお店をチョイス。古い街並と対岸の近未来的な高層ビル群、東洋と西洋、新しいものと古いもの、その対比が面白い。この辺りはガイジン率、非常に高いです。

工事中の外灘。何度来ても、ここの夜景は素晴らしい。もともと夜景とかに萌えるタイプでは無いんですが、此処だけは。
『M on the Bund』店内。右から、中国美女をついばむ仏人男、ラテン系のイケ男DJ、それを虎視眈々と狙う窓際の(たぶん)お芸。此処はカオスです。
どうやら知らぬ間に、北京にも進出していたみたい。これは行かねば……って、誰と行くかも問題だな。?

さて、こんなトコロで今回は終了。最近は、書きたいネタはあるのだけれど、時間が無くてなかなか書けません。ブログに加えてTwitterも始めて見たものの、中国ではTwitterがブロックされてて、日本への帰国時以外、つぶやけない。思うようにアウトプットが出来ずにストレスを溜めておりまっす。ってなことで、また近いうち。再見!