from ニューヨーク – 8 - ニューヨーク・コレクション☆☆☆

(2010.03.15)
メイン会場ブライアントパークのテント。ここが会場になるのは今回で最後だそうです。

少し前のことになりますが、ファッションウィークでなんと……ニューヨーク・コレクションを見ることができました! しかも2つも!!説明の前に、まずは動画で雰囲気をお楽しみください!! (粗い映像でスミマセン)

この日は雪。公園全体が夢の舞台を盛り上げる幻想的な空間になっていました。

日本で一度もファッションショーなど見たことがなかった私が、まさかニューヨークで一流ブランドのショーを見られたなんて! まさに夢のようなひと時でした。動画は“tibi(ティビ)”というレディース・ブランドのショーで、メイン会場ブライアントパークのプロムナードと呼ばれる2番目に大きなランウェイで行われました。サラ・ジェシカ・パーカーやスカーレット・ヨハンソンなどのファッションアイコンも虜にしているブランドです。鮮やかな色づかいのプリントとそれを引き立たせるパールのような光沢の生地が印象的でした。後で関係者に聞いたところ光沢は布の織り方によるものだそうで、技術に裏打ちされたデザインに感動もひとしお。ちょっとしたレストランやパーティーでこんなドレスを着こなせるようになれたら……。憧れのブランドになりました。コレクション最新画像はUSオフィシャルサイトでどうぞ。

ふわふわパーマにいかにも肌触りがよさそうな生地のシックなドレス。
ショーの最後にモデル全員がウォーキング。その後デザイナーが挨拶をしてThe End!
SOHOのお店は大胆な内装が素敵。見るだけでも楽しいです♪

関係者席には名札が付けられていて日本のライセンシーを始めそうそうたるプレス等の席があり、そこに交じって私の席が…! 私がショーを見られたのはSANYO SHOKAI NYのインターンを紹介してくださった方のご厚意です。ありがたい出会いのおかげだけで何者でもない自分がここにいることが罰が当たりそうな気がして、なんだか気が落ち着きませんでした。そんな浮いた存在に気付いた警備員に着席後すぐにID提示を求められ…さすがニューヨーク・コレクション! 警備員も見る目がある!!と思ったのでした(笑)。 

もうひとつはアナ・スイで1番大きな会場テントにも関わらず立ち見客もぎっしり詰めかけ、ファンキーな顧客も多く熱気ムンムン。点数の多さにブランドの勢いを感じました。テーマはノマドでアジア人にフィットしそうな色遣いやデザインが多く、今すぐ私も東京で着たいようなスタイリングばかりでした。ものすごい素人発想でコレクションと言えば街では着られないような奇抜な服ばかりなのかと思っていましたが、まったくの勘違いでした!もちろん多少のアレンジは必要そうですが。USオフィシャルサイトで動画も見られます。

落ち着いた色味に手の込んだ刺繍、ファー使いがキュート。アナ・スイのハットとニットをデザインするなどコラボレーションが盛んなJames Covielloにも通じるものがありました。彼のお店はロウワー・イーストサイドです。
ランウェイの手前にはアナ・スイを着こなすセレブリティーの写真が飾られていました。

ファッションウィークの会場にはハイチのための募金箱があちこちに設置されていたり、ナオミ・キャンベルによる「Fashion for Relief」というハイチ支援のショーとオークションが行われ、入場料や売り上げが寄付されることになっていました。NYの街でも地震のニュース翌日から一般市民が家の前で不用品を売って売り上げを寄付にするなど、自分が無理なくできること即行動に移している様子をよく見かけました。こうした対応の速さがニューヨークらしさのひとつと言えそうです。

ファッションウィークになんとか潜り込めないかな~と出発前にぼんやり考えていたことが縁に恵まれて叶い、ありがたい限りでした。私は気付いたら締め切りを過ぎていましたが開催2ヵ月前までボランティアスタッフ募集をしていたので、次回のコレクションを狙っている方はこまめにWebをチェックしてみてくださいね。
ファッションウィーク公式サイト

予約席に配られるパンフレットには各モデルとスタイル、ショーのスタッフなどがクレジットされています。
ファッションウィークのオフィシャルプログラム。