from 仙台 – 12 - 遅めの冬が美しいんです。

(2010.03.19)
雪のせんだいメディアテーク。

現在、井坂幸太郎氏の小説『ゴールデンスランバー』が映画化され、上映されておりますが、井坂氏は、仙台在住で活動をされておりのは、皆様ご存知ですよね。同じように今、小説家の方々始め、音楽家やミュージシャン、DJたちが、仙台で創造活動をおこない、中央で発表するという新しいスタイルを構築し始めております。

また、同じように東京のアーティストや建築家が仙台で数々の作品を発表され、多くの創造と交流が湧き上がっております。

現在、私は、青山と仙台を往復しており、そんな私に東京の友人も仙台の友人もノンジャンルにいろいろな方を紹介してくれまして、せんだいメディアテークの方々には、伊東豊雄先生と対談させていただいたり、また、コンテンポラリーアーティストの小町渉氏のエキシビションを開催させていただいたりと様々なジャンルの創造主から人間としての美意識を学ばせていただいております。

伊東先生は、優しくておおらかで、柔らかい姿勢の芸術家でいらっしゃり、先生が設計された、メディアテークが10年目を迎えるにあたって、仙台の街にどのような影響を与えたかというテーマで対談させていただきました。詳しくは、アート誌ミルフィーユでご覧いただければと思います。小町渉氏には、『art installation shop “PUSSY EYE”』を開催していただき、自由で刺激的なアートを展開していただきました。お二人とお会いして思ったことは、こんな心の大きな人間にお会いしたことはなく、やはり、お二人の心から溢れる人間力があのような素晴らしい作品を生むと気持ちが良くなるくらい感じました。

『art installation shop “PUSSY EYE”』の展示。
『art installation shop “PUSSY EYE”』の展示。
建築家・伊東豊雄先生と。

また、最近インテリアデザイナー、映像作家、ファッションなど、仙台を拠点とし東京で活動する若者と毎日のように青山でお会いしておりまして、仙台から生まれる創造力が今、東京の中でのクリエイティブにも影響を持ちはじめているのではと手ごたえを感じはじめました。そういうパワーという点が線に、線が面になり、小さな核でも、大きなエネルギーを生み出し、アートの炎が燃え盛り、最終的には、仙台が、伝統でフロントエッジな街になればいいなと夢見ております。

遅めの冬が美しいんです。