from パリ(たなか) – pré 4 - 超初級フランス語入門 クラス編成は3世代同居。
(2009.04.16)正月気分がまだ残る1月5日から授業が始まった。フランスには松の内という、のんびり正月を楽しむ古きよき伝統はないのだろうか。午後2時から5時まで、みっちり3時間のレッスンを月曜と木曜の週2回。私が受けた入門コースは8人の学生が受講することになったが、私以外は全員女性。大学に合格したばかりの高校生(リセエンヌ!)、フランスでパフォーマンスを演じる女性、英語の翻訳と通訳が仕事の女性、シャンペンバーのオーナー、などなど年齢的にも職業的にも多彩。アラカン最長老の私がいるせいで3世代同居のクラスということに相成ったが、これではプロフェッスール(先生)も大変だ。
花園みたいに華やかなクラスは、さしずめ日仏女子学院。毎週授業の時間になると会社を後にして学校へ通う私を、社員はどう見ていたか分からないが、1月からの私のスケジュールは学校優先となった。外国語の勉強はずーっと苦手だったが、今回のような楽しいクラス編成だったら途中で投げ出すこともなく上手くいくかもと、この学校を選んだ自分の選択眼に自信がもてた。
しかーし、現実は厳しい。授業を聞きながらノートを取るのは、何年ぶりのことか? 仕事で打ち合わせのメモを取るのとはまた違った、忘れかけていた新鮮な体験ではある。しかし目、耳、口、手を総動員しての授業は1時間が限界。先生の“ポーズ(休憩)”という声を聞きほっと一息、一休み。3時間の授業が終了した頃には知力体力を使いきり、身も心も空っぽ状態だ。
先生から、カタカナの読み方(ルビ)は書かないようにきつく注意される。確かに、カタカナがあるとそっちに目がいき、フランス語のつづりを日本語で読んでいることにしかならない。文章中の意味不明の単語にこだわらず、全体の雰囲気を感じて、大意をつかみなさいともおっしゃる。授業中は一切日本語の会話がなく、教室の中は外国。いろんな説明はすべて身振り手振りを交えたフランス語で説明してくれるので、なんとなくこんなことだろうと解釈。いやあ、外国語の先生って体力が必要なんだなあ、特に初心者の生徒に対しては。お疲れさまです、ほんと。