from 広島 – 14 - 宮島で、オリジナル「もみまん」づくり。

(2011.02.09)

「もみまん」と聞いて、ドキッとされるかもしれませんが、広島では「もみじ饅頭」のことを略して「もみまん」と呼んでいます。

広島みやげの代表格でもある「もみまん」は、空港や駅といった主要ターミナル、デパ地下やショッピングセンターなど、広島ではどこでも手軽に買うことができますが、県内随一の観光地「宮島」エリアには、約20店舗のもみじ饅頭屋さんがあり、その大半はそこでしか買うことができません。

お店によってバリエーションに違いがあり、基本バラ売りしています。

実は私、宮島エリア(宮島とその対岸である宮島口)に、一体何種類のもみじ饅頭が販売されているのかがどうしても気になって、主宰している広島Over30女子コミュニティ「COAKI」のメンバーを招集、全種類を大人買いして大試食会をしたことがあるんですよ。2年前の当時でも、約120種類もありました。
このことは、長年広島で生活している人でも、知らない場合が多いようです。

そんな中、1月最後の週末に女友達4人で一泊二日の宮島旅行へ行きました。

「ただ温泉に泊まって、美味しいものを食べて帰るだけじゃあもったいない。」と思い立ち、ひとり一箱ずつ、オリジナルの「もみまんセレクトボックス」を作ろうということに。

ルールは至ってシンプル。各自が決めたテーマに合わせて、宮島・宮島口にあるもみじ饅頭屋さんで「もみまん」を10個購入、ボックスに詰めて誰かにプレゼントするというものです。

時を同じくして、宮島の中央にそびえる弥山(みせん)が、昨年、「恋人の聖地」に認定され、山頂にあるロープウェーの駅に「もみじ饅頭手焼き体験工房」が新設されたという情報をキャッチ。宮島の「もみまん」を完全制覇したと断言するためには、買って食べるだけじゃなく、自分で作って食べてみなきゃと意気込んで、「もみまん」を買い揃える前に、「もみまん」の手焼きを体験してきました。

ロープウェーが弥山の山頂に近づくにつれ、瀬戸内海の景色が目の前に広がっていきます。

ロープウェーを乗り継ぎ、辿り着いた山頂駅の2Fに「ハートインもみじ“ちょこっと”手焼き体験工房」があります。お察しの通り、「恋人の聖地」ゆえ、完全にカップル向けですが、そこは気にせず女性4人での参加。

エプロンとマスクを着用したら、ひとり2個を2回ずつ、手焼きすることができます。

オリジナルの焼き型にタネを流し込んだら、ハート形のこしあんを入れ、さらにタネをかぶせます。型を閉じて火にかけること30秒、ひっくり返してまた30秒。これを二往復すると出来上がり。

ハート形のキャラクターが入ったオリジナル焼き型
もみじ饅頭に中に入れるこしあんもハート形
見た目以上に味も結構イケてます!

所要時間は約20分、ひとり300円(カップルの場合は二人で500円)で4個の「もみまん」が作れます。手順を懇切丁寧に教えてくれるので、初めてでもキレイに焼き上げることができましたよ。

「もみじ饅頭手焼き体験」をした後は、いよいよオリジナル「もみまんセレクトボックス」づくり。ロープウェーで弥山を下山し、宮島散策をしながら、もみじ饅頭屋さん巡りを開始。

大鳥居越しに見える対岸の山々はうっすらと雪化粧。

過去「もみまん」を同じように、制覇してきた仲間とはいえ、いざ10個に絞って詰め合わせをつくるとなると、選ぶ店、選ぶ「もみまん」にも違いが出てきます。

一軒一軒巡りながらの「もみまん」選び。

十数軒のもみじ饅頭屋さんをはしごして買い集め、完成させた「もみまんセレクトボックス」には、それぞれの個性が溢れていました。

今回、私のテーマは「バラエティ」。

宮島/宮島口エリアで約20店舗、120種類以上ある「もみまん」の中から、生地、中身、エリア、形状、季節感などが特徴的なものばかりをセレクト。宮島エリアの「もみまん」をぎゅっと凝縮した一箱に仕上げました。

私のオリジナル「もみまんセレクトボックス」。

広島が世界に誇る観光地「宮島」は、ただ散策するだけでも十分楽しめる場所。

でも、少しの時間と手間をかけ、オリジナルの「もみまんセレクトボックス」を贈る相手やテーマに合わせて作ってみると、選ぶ楽しみと贈る楽しみ、さらには「もみまん」エピソードを語る楽しみまで加わって、いつもよりひと際楽しい「宮島」観光スタイルが見えてくるはずです。