from モスクワ – 8 - 驚くべきモスクワの自販機!

(2010.08.31)

ロシアの場合、日本のようにあちこちに飲み物の自動販売機があることは、まずない。

理由は分からないが、やはり労働者が大切にされている国なので
「俺の仕事を取るとは、いい度胸してるじゃねぇか」と思われているのか、
はたまたロシアの過酷な環境下だと自動販売機は壊れてしまうのか……。

では、ロシア人はどうやって飲み物買っているのか?

道端に置いてある冷蔵庫。結構大胆に置いてあるものだ……。

こんな感じであちこちに飲み物が入った冷蔵庫が置いてある。
しかし、お金を入れるところもないし、開けようとしても開かない。
そこでムッとしてはいけません。
お隣のお店がこの冷蔵庫の管理人である。
お店のおばちゃんに「●●頂戴!」と言ってお金を払うと、
おばちゃんが中からリモコン(よく見るとお店と冷蔵庫は電線でつながっている)で
冷蔵庫の鍵を開けてくれる。
そうしてようやく目的の飲み物が手に入るという仕組みである。

とはいえ、自動販売機が全く無い訳ではない。
「おでん缶」を超えると思われる自販機を見つけることもできる。

天然ジュース自販機。中に本物のオレンジが!その場で搾ってくれます。

日本では見たことない、その場でオレンジを絞ってくれるジュース販売機!
(イタリアの会社が作っている自販機らしいです)
値段は1杯100ルーブル(約280円)。

「Защитный капюшон “Феникс”」 さて、何の自販機??

上の写真の自販機はなんと「ガスマスク」の自販機!
や、やっぱり必要なんですかね……生きるためには……。
商品名は「フェニックス(Феникс)」 。死なないってことだよね……。
自販機での価格は2,000ルーブル(約5,500円)

私が個人的に気に入っているのは「ガスマスク」ではなく、

「イクラ(ИКРА)」の自動販売機!

イクラの自販機です。イ・ク・ラ。
さすがロシアはイクラなのですね。それを自動販売機で売るとは……。
価格は100グラムのものだと150ルーブル(約420円)

ちなみにイクラ(ИКРА)はロシア語である。
ロシア語では「魚卵」という意味で、
ロシア名物のキャビアは「黒いイクラ」と呼ばれ、
日本人が言うイクラは「赤いイクラ」と呼ばれている。

イクラちゃんにもロシア人の魂が入っていたってことですね。
きっと「ハーイ」「バーブ」とか以外にも「Да!(ダー)」って叫べるはず!