『Age(アージュ)』ニュージーランドスペシャル マタカナにプロヴィダンスを訪ねて。

(2009.07.02)

マリネ液をかけながら焼くと、オイルや鯛の肉汁が下に落ち、そのスモーク効果が鯛にうまみを添える。ブドウの木を使うことも風味に深みを添えるのだろうか。ジムさんが手際よくタイを焼く傍で、私はジーッとタイを見つめながら期待感を膨らませるだけだった。そうそうここはNZ。バーベキューは家庭円満のために課せられたお父さんのお仕事。ここはキーウィー流に〔NZ人は自らを「キーウィー」と呼びます〕甘んじよう。

やがて焼きあがったタイは大皿に盛られ、甘く優しい香りを放っている。「お好みで塩を付けてね」と出してくれた塩はミネラル感タップリ。タイはフォークで軽く刺しただけで骨から身がホロッとはがれた。ジューシー感と適度な歯ごたえのバランスが良く、タイの風味と甘みは絶妙。確かにワインが進む。

添えられたグリーンサラダの主役は水菜。ジムさんの畑で「ほおっておいても次から次と元気に生えてくるから『ワイルド・ミズナ』と呼んでいる」そうだ。しっかりと味のある葉野菜は本当に久しぶりだ。

ワインは既にデキャンティングされていた。
「Providence Private Reserve 2002」

この日いただいたワインはプロヴィダンス・プライベートリザーブ2002 〔Providence Private Reserve 2002〕。メルロー44%、カベルネ・フラン41%、マルベック15%で構成されている。ワインは既にデキャンティングされていた。専門的分析はプロにおまかせするとして、私はしっかりした果実味と柔らかいタンニンのバランスが全てを包み込んでくれそうで、至福のひとときを過ごした。とっても自然でさりげないジムさんのホスピタリティーに感謝。

「これがワイルド・ミズナ」

 

 

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筆者プロフィール

アンズコフーズ社長秘書 髙橋 幹子

1988年ニュージーランド資本100%のアンズコフーズ株式会社に社長秘書として入社し、20年を経た現在も同職。通算で役員秘書暦は30年を超えるが今だもって秘書らしからぬ秘書を自負(?)する。2002年10月よりニュージーランド産仔羊肉(ラム)を中心とする広報業務を兼務することになるが、それまでの不勉強がたたり羊肉についての知識が乏しく、猛ダッシュでキャッチアップするべく努力するも追いつかず現在に至る。趣味の囲碁と楽しい会話がエネルギー源。